平成0x29A年 五月
- 05月01日 00:30──夜更けのプリクラと、妹の断片
- 05月01日 16:10──お焼香の順番待ち、砂嵐の向こうに手を合わせる
- 05月01日 22:10──苗床の改札音
- 05月03日 15:40──バックヤードの電池棚、母の指先
- 05月04日 11:50──ラベルのないVHS、昼のホログラム
- 05月04日 12:20──プリクラ隅の鍵穴
- 05月04日 12:40──雨に鳴る回線
- 05月07日 19:00──カップ麺の余白に、母の声が宿る
- 05月08日 19:10──僕らの不完全なハローワールド
- 05月09日 13:20──ビニール傘と歪んだ言葉
- 05月09日 22:40──雨どいの下、ブラウン管が映す宛名
- 05月10日 10:00──朱肉とメダルの継承
- 05月10日 18:20──巻き上げられる指先、偽りのノスタルジー
- 05月11日 00:10──深夜零時の単三と、言えなかったこと
- 05月11日 07:00──潮の匂いはログに残らない
- 05月11日 20:00──磁気ヘッドの溜息、預帳の反乱
- 05月11日 21:00──終電ビーコン、単三の残量
- 05月12日 10:20──バックヤードにだけ鳴るチャイム
- 05月12日 23:30──秒針のスタッカート、静寂のストロボ
- 05月13日 06:40──早朝のシャッター音、停留所が呼吸する
- 05月13日 23:50──記録は、熱を失わない
- 05月14日 08:20──朝の光の中で鍵束を鳴らす
- 05月14日 20:30──ディスクが遺した閾値
- 05月14日 20:40──錆びたバルブ、感熱紙の送信音
- 05月15日 04:00──電話帳が薄くなる窓口
- 05月15日 17:20──鋳造された魂の返却日
- 05月15日 20:40──客室二〇四、カセットテープの密約
- 05月16日 09:10──定期券の有効期限、パルスに混ざる他人
- 05月16日 21:20──パイプ椅子と、丸見えのパスワード
- 05月17日 06:30──始発のデジタルツイン、FAXの余白に宛名を書く
- 05月17日 21:50──ネオン・ピクセルの電圧降下
- 05月18日 08:10──補完された笑顔
- 05月18日 18:00──クリスピーな署名、共有された熱量
- 05月19日 11:30──宙吊りのレール、ドクトリンの残響
- 05月19日 21:00──折込の中の入館証
- 05月20日 15:00──量子錠の向こう、領収書の手ざわり
- 05月21日 15:30──針の影が伸びるベンチで
- 05月22日 12:40──揺らぎはデジタルの幽霊
- 05月22日 14:30──ブラウン管に咲く透明な傘
- 05月22日 16:20──レジ下のスーファミ、宛名のゆらぎ
- 05月23日 09:00──可塑性の受領印、あるいは赤い泥の暗号
- 05月23日 17:10──あなたの訛りが聞こえた午後
- 05月24日 07:30──掲示板の裏で署名が溶ける
- 05月24日 13:40──染色体の揺らぎ、MOの沈黙
- 05月24日 14:50──土の匂い、単三の午後
- 05月25日 16:30──皇居外苑、参道に降る微かな雪
- 05月27日 01:20──深夜窓口、折り畳まれた地図の上で
- 05月28日 00:20──ハンダの煙と、解読された残響
- 05月28日 10:00──改札の向こうで、紙が息をする
- 05月28日 18:20──現像袋の宛先不明
- 05月28日 21:10──現像されない記憶、その五分間の検認
- 05月28日 21:30──傘立ての向こうに、プリント豚肉の温度
- 05月29日 21:00──磁気と朱肉のデッドヒート
- 05月29日 23:40──夜勤ゲートのフラッシュ
- 05月31日 08:40──同期ズレの朝、祖父の歪み